日なたの部屋
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日なたの部屋 第一回

どうも皆さん、こんにちは。「日なたの部屋」です。ここでは、のんびりとした日常の中での経験、例えば読書、散歩といったものについてちょこっとお話しさせていただくことにします。

 

さて、今回は読書のパートとします。まぁ、本の紹介みたいなものですね。

今回の本は、ハヤカワ文庫出版、神林長平の『戦闘妖精・雪風〈改〉』です。雪風という名前を聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

舞台は近未来、南極に出現した超空間〈通路〉から侵攻してきた異星体〈ジャム〉の先鋒を迎え撃ち、地球防衛の舞台を〈通路〉の先にあった惑星〈フェアリィ〉に移してから約30年。〈フェアリィ空軍〉(FAF)の戦術戦闘航空団特殊戦第五飛行戦隊、通称ブーメラン戦隊所属のパイロット深井零は、部隊に課せられた至上命令、すなわち、味方を見捨ててでも敵の情報を持ち帰り、生き延びること、これを何とも思わずに実行し続けていた。ある日、いつものように戦術偵察任務から帰投中、正体不明の機と接触、これと交戦し撃墜。相手は自分の乗機である戦術戦闘電子偵察機〈スーパーシルフ〉と酷似していた。ここから、深井の周囲で奇妙な事件が起き始める。彼が信じるのは、一人の友人を除いてはただ一つ、自らの愛機、物言わぬ戦闘妖精〈スーパーシルフ〉、ブーメラン戦隊三番機、パーソナルネーム〈雪風〉。

この小説では、人類と人ならざる者との戦争を通じて、人間性とは何かを追い求めていきます。「かっこいい戦闘機がビュンビュン飛び回る中で、どうやってそんなものを読み取るのか」と思われるかもしれませんが、深く考えなくても、文章を読み、物語に入り込むだけで充分見えてくると思います。主人公は孤独で、それに慣れているように見えますが、意外な脆さが見え隠れしていましたね。ただ、これ以上言うとネタバレが含まれるので、ここまでとしておきます。

この小説はシリーズもので、続編『グッドラック―戦闘妖精・雪風』『アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風』では、その後の展開を楽しむことができます。これらについても、追い追い話そうかと思います。